さて、このたび、盟友であるインフォメーションアーキテクトの浅野紀予さん、IA100をいっしょに作った編集者であるBNN新社の村田純一さんととともに、IAについてのメディア「architexture(アーキテクスチャ)」を立ち上げました。
architexture
http://architexture.jp
「インフォメーションアーキテクト(Information Architect:情報建築家)」は、TEDやACCESSガイドブックなどで有名な、リチャード・ソウル・ワーマンによって生み出されたコンセプトです。
ワーマン氏は、インフォメーションアーキテクトを、その著書「Information Architects」の中で「明快さ、理解、情報の整理に特化した、時代の要求によって生まれた21世紀の職業」として定義しました。
これが、ウェブ文化の興隆にともない「ウェブサイトの設計家」としての肩書きとして普及していきました(いわゆるシロクマ本IA)。
しかしながら、21世紀も10年以上過ぎた今、ウェブは社会のインフラストラクチャとなり、単なるいちコンテンツであった時代は過去となりつつあります。
また、そしてローレンス・レッシグのCODEなどによって、社会システムにおけるアーキテクチャの意味や重要性も再認識されつつあります。
こういった状況を背景として、あらためてインフォメーションアーキテクトの意義や役割、そしてインフォメーションアーキテクトとしてこれからの情報社会のあり方をどのように考えるかを議論する場が必要であると考えました。
これまでも、浅野さん(IA Spectrum http://blog.iaspectrum.net/)、私(UnderConcept http://www.underconcept.com/blog/)ともに、自分のblogにてその考えを述べてきていました。
また、IAAJ(https://www.facebook.com/groups/120054384736086/)やUX Tokyo(https://www.facebook.com/groups/123561481030446/)などにおいてIAについての議論はなされるようになってきました。
architextureはこれらの場をより結びつけ、また議論・批評の質を高め、より意味のあるアウトプットを生み出せるようなメディアにしていきたいと思っています。
よろしくお願いします。
2013年12月11日(水)
長谷川敦士