気がつくと2011年も半分終わり、そしてblogの書き込みも今年二回目という状況。
この春は会社の合併、年度末にかかるプロジェクトとblogに考えをまとめるゆとりを持てなかった(ネタ帳にはいろいろたまったのだが)。
さて、気軽な話題で子供のためのタイポグラフィ。こんなポストを最近見た。
Effective Use of Typography in Applications for Children
http://www.uxmatters.com/mt/archives/2011/06/effective-use-of-typography-in-applications-for-children-3.php
3歳から10歳の子供に向けたタイポグラフィの考察。
セリフ/サンセリフの可読性、子供の許容性(tolerance)の観点、スタイル、読みやすさ、一貫性、レイアウトなどについて考察を行っている。
最終的はこのコラムでは、タイポグラフィの問題はグラフィックの問題としてとらえられ、どういった体験(UX)を構築するか、という課題としてまとめている。
昨年から、コンセント社としてもグループ会社(AZホールディングス)としてデジタル教科書教材協議会(DiTT)理事として活動を行い、教科書/教材におけるデザインの実態を知ることができた。
現在のところ、(教科書に限った話ではないが)このドメインにおける「伝わる」ためのデザインエンジニアリングはまだ課題化すらされていない。
たぶん、やられていないってことはないと思うので、どなたかそういった分野をご存じの方いたら教えてください。
ところで、関係ないかもしれないが、最近感動している絵本(絵本はタイポグラフィとグラフィックが高度に融合された、すごいアートだと最近感じている)が、せなけいこさんの一連の作品。
彼女の作品のすごいのは、その文章部分の洗練のされ方。
(ストーリーもかなりシュールなのだが)
子供にベッドで読み聞かせるとき、通常同じ絵本を何度も読んで、とせがまれる。
通常は何度も読んでいると表現の冗長さや、言い回しの無駄(いっしょか)に気付くのだが、彼女の絵本は何度も読めば読むほど、その短いセンテンスごとに必要にして十分なメッセージが込められていることがわかる。
ほんのちょっとだけ怖い話なので子供も興味を持つし、親も何度も読むと文章を噛みしめられるという一石二鳥のシリーズなのでおすすめです。
ということで、弊社にて子供のためのタイポグラフィプロジェクトを開始することにしました。興味ある方は連絡ください。