ユビキタスコンピューティングの意味

気がつけば最後の書き込みから2ヶ月も空いてしまった。

やはりblogはためちゃうとだめね。

で、重い腰をあげたのはここ数ヶ月でKindleを使った感触が思いのほかよかったことを書き記そうと思い立ったからとなる。

Kindleは初代をeBayで買って、米国出張の際にサンプルをわさわさとダウンロードしたりして使い勝手は試していたのだが、その本当の威力がわかったのは国際版がリリースされ、かつiPhone版もでたつい最近となる。

もう各所で言われていることだが、Kindleがこれまでの電子ブックリーダーと異なるのは、通信機能が内蔵されており、書籍のブラウジング、購入を本体だけで行うことにある。

このとき、Kindleでは通信業者と契約して、とかけちくさいことは言わないで、買ったらすぐにどっかもよりの通信業者とさくっとつながってくれる。
(ちなみに日本での購入には国際ローミングが使われているようで、これはAmazonにとってはけっこうな負担になっているはずだ)

で、ここまではよくできな電子ブックリーダーだなと思っていたのだが、iPhone版がでてあたらしい機能「WhisperSync」が際立ってきた。

この機能は複数の端末で読んだところを同期してくれる機能で、要はKindleで15ページまで読んでおけば、Kindle for iPhoneで同じ本を立ち上げるとそのページから始まるというもの。

これが思ったより快適で、この機能のせいですっかりKindleづいてしまった。

Kindleじたいはけっこうな大きさがあるため、常時持ち歩くのには抵抗がある。

心理的な抵抗だけでなく、常にiPhoneとMacBook Airを持ち歩いている身としてはデバイスとしても似たようなものを持ち歩くのは正しくない。

が、たとえば電車の中ではiPhoneで読んで会社ではMacで読んで、という連携ができれば問題なくなる。

逆に家にいるときは、わざわざ画面のちっちゃいiPhoneやキーボード付きでバッテリも数時間しかもたないMBAを使うよりKindleのほうがお気軽でよい。

DropBoxでデータを持ち歩くことから解放されたが、このWhisperSyncのような「読みさし」技術は、さらにコンテンツ利用も「ユーザーの文脈に合わせたスタイル」を可能にした。

Appleが動画だったか音楽の再生で同様の特許をとったというニュースを見たことがあったが、読書は音楽や映像より場所を選ばないからより効果が高いと考えられる。

しかしこの技術って、PDF閲覧なんかでもかなり有効だと思うのだが、なんでいままでやられてこなかったんだろ。

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