去る7/20、HCD-Net Tourの一貫として、デザインストラテジストであるNathan Shedroff氏に案内してもらい、California College of Artsと、そのなかにもうけられたDesign MBAプログラムを紹介してもらった。
メインのDesign MBA(D-MBA)の話は、カンファレンスルーム的なところでNathanから講義をしてもらった。D-MBAの授業もここで行っているとのこと。
D-MBAでは、2年間 4セメスターで授業が実施されている。基本的に、毎週週末に講義がある。
受講生は、デザイン出身とビジネス出身が半々。学生は主に西海岸在住だが、全米中に受講生がおり、遠隔の学生は月1度の出席と電話会議、メール等での参加とのこと。
コースは、企業のスタートアップ、コンサルタント、企業内でのコンサルティングをゴールにしている。
こういった、具体的な目標やそこで求められることの想定を決めている、というのは日本の大学でのコースだとあまりみられないような気がする。
D-MBAの特徴は、4セメスターを通じて、スタジオワークがあること。
税理士出身の人でもスタジオでのデッサンやらプロトタイピングやらをやることになる。
と、同時に財務や知財、といったビジネス的な授業も並行して行われる。
話を聞けば聞くほど、日本でも必要な教育プログラムだと実感した。
CCAは、二棟に分かれており、古い倉庫をリノベーションした、オープンスペース的なスタジオ棟と、作業場や教室が用意されている棟が並んでいる。
裏手には工場跡地が広がっており、そこに今後キャンパスを広げる予定とのこと。
オープンスペースは、広大な倉庫跡地がパーティションで区切られており、いろんなことができそうなわくわく感がある。
メインの棟は、いわゆる美大なファシリティが用意されている。
エンジニア的なデザイン教育、ビジネス的なデザイン教育ともに、美大が主導をとるべきなのか、総合大学が主導をとるべきなのかは興味深い問題だ。
美大であるCCAでD-MBAクラスが設立され、逆に総合大学であるStanfordでd.schoolが設立されているのが面白い。