ウー・ウェンさんの本を読むと、回鍋肉とは豚とキャベツの味噌炒め、ではなくて、一度茹でた豚肉を、もう一度(=回)鍋に戻して、という意味らしい。一種の豚肉の保存法であったようだ。
というわけで、先日塩漬けにして熟成させた豚肩ロースブロックで回鍋肉を作ってみた。
まず、豚ブロックを鍋に入れて、ネギのはじっこと、ニンニク一かけ、ショウガで茹でる。紹興酒を少々入れておく。
あくと余分な脂ははリードあく取りシートでとっておく。
1時間くらいじっくり弱火で茹でて、串を刺しても赤い汁が出なくなった頃に火から下ろす。
スープは後々使うので漉して、冷凍しておく。
肉は、500gくらい茹でたが、半分こにして片方は明日に取っておく。
食べる方は5mm幅くらいに薄切りにしておく。
具は、肉厚椎茸5個とキュウリ。
椎茸は1.5mm幅にスライス。キュウリは3cmくらい幅で斜め切りにして、それを5mm幅で薄切りにしておく。
熱した中華鍋にごま油をおおさじ1くらい。
そこで斜め薄切りにしたネギを炒め香りがでてきたら肉を投入。
ほどよく炒まってきたら、椎茸を加えて全体に火を通す。
最後にキュウリを入れて、しょうゆを鍋肌から回しかける。
と、豚は、脂が茹でた際にほどよく抜けていて、どちらかというとかりっとしている。
椎茸は普通に焼いてもうまそうなほど肉厚だったが、肉のうまみをしっかり吸って、これだけでもご飯が食べられるおいしさ。
キュウリは、ちょっと意外な取り合わせだったが、中国ではよく回鍋肉に使われるというだけあって、夏の瓜、という香りを十分に発揮。
きちんと火が通っていながらしゃきしゃきして、肉とのバランスが抜群だった。
もともとのレシピは、肉+椎茸、もしくは肉+キュウリだったが、あわせても絶品であった。
ひさびさにおすすめのレシピ。
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