日別アーカイブ: 2025/01/04

2024-25

CONCENT DESIGN DOJO

CONCENT DESIGN DOJO
https://www.concentinc.jp/solution/design-dojo/

去年はこれまでやってきていたデザイン研修や組織デザインをCONCENT DESIGN DOJOというブランド名で新しく事業化しました。

サービスデザインを事業部化した時も同じですが、全くゼロからのスタートというわけではなく、これまでやってきていたことを事業部として組織化したということで、社内に転がっていたノウハウの体系化や、言語化を進めています。

広い意味でのデザインの教育といっても、具体的なUIデザインやプロダクトマネジメントの実践的な体得もあれば、非デザイン人材におけるデザインの思考を取り込むための教育と言う分野まで大変幅広く対象はあり、可能性を感じるとともに、成果物を作る事業よりも、むしろ大きな責任を感じています。

ここ数年、社内では研究開発を行い、それを体系化すると言う活動が始まっていたため、業務内の知識や新しくチャレンジしたいことを言語化する能力は、組織としても高まってきていると感じています。

数年前にOOUI (OOUX)を体系化した際も、社内の若手が率先して新しい枠組みを作り、かつ現在それを事業として引っ張ってくれています。こうやってどんどん自分でも予測しなかったようなことが起こってくるのは楽しいですね。

海外カンファレンス

コロナも明け、大学の仕事の合間を縫って、昨年は古巣のIA Conference(IAC)とService Design Global Conference(SDGC)とに出席してきました。

どっちも移動の(フライトの)時間と滞在時間が拮抗するのではないかと言うような無茶なスケジュールでしたが、やはり行けば行っただけの価値はあり、コミュニティーの空気を感じてくることができました。

思えば20数年前にコンセントを立ち上げた時から、どんなに忙しくともIA Conferenceだけは欠かさず参加をしてきていましたが、そのタイミングで視点をアップデートするというのが自分にとってもよいインターバルになっていたように思います。それ以前も学会には参加していましたが、学会とは異なる実務家のコミュニティーイベントというのは、やはり価値があります。

昨年はIACはシアトル、SDGCはフィンランドのヘルシンキでした。どちらも滞在して楽しい街で食事や、カンファレンスの合間にふらっと行ける見所も充実していました。今年はIACはフィラデルフィア、SDGCはダラスです。どっちもかつてカンファレンスで訪問してるところですが、観光欲が高まらない場所はむしろカンファレンスに集中できるとポジティブに捉えようかなと思っています。

タクティカルアーバニズムプロジェクト

大学の産学のプロジェクトや知り合いのACTANTのプロジェクトなどでタクティカルアーバニズムについていろいろ実験をした年でした。

数年前、リパブさん主催のセミナーでDan Hill氏の講演を聞いた時から、いちど自分で実践してみないとなかなかわからんなと思っていましたが、ようやく試すことができました。

実際に実践をしたときのインパクトもさることながら、特にロジスティックスの部分についてやってみて初めて見える事は多かったです。

またACTANTのComorisプロジェクトもですが、都市という生態系の中で実践するということは、つまり、終わりなきプロジェクトになるということでもあり、小さく試しながらどのように継続をするのか、あるいはどのように終わらせるのかということについてもかなり学びが多かったです。

そんな課題もありながら、都市の中で実践をしていくということはやはり大変得るものは多く、今後もいろいろな形で展開を続けていきたいと思いました。そしてこれは何らかのレポートをちゃんと展開する必要がありますね。

ディスレクシアプロジェクト

一昨年から続けているディスレクシア(読み書き障害)のプロジェクトも、昨年はいろいろなインパクトを残すことができました。

23年度には基本的にリサーチプロジェクトとしての実施でしたが、リサーチをしながら見えてきた洞察(思いつき)である当事者ワークショップを実施することができました。

このプロジェクトでは、まずディスレクシア当事者の環境のリサーチということで、小学校においてコンテクスチュアルデザインの手法を使ってワークモデル分析を行いました。その結果見えてきたのは、先生方のドキュメント制作の多様性と、ドキュメントにおけるエディトリアルデザイン知識の欠如という実態でした。

それではということで、ディスレクシア当事者にコンセントのエディトリアルデザイナーと、モリサワのフォントディレクターがベタ付きでついて、その人にカスタマイズされた版面のデザインを作るというプロジェクトを思いつきました。

結果として、ディスレクシア当事者の自信の獲得、その出来上がった版面たちの視覚的なメッセージという成果に加えて、デザイナー自身がそこに新しい意義を感じるという。まさにこれからの可能性を感じさせる示唆を多く得ることができました。

家族旅行

昨年は長女が高校進学とともに地域みらい留学という制度を使って山形県小国町に単身で渡りました。

3年間の高校生活を一人暮らしして過ごすというよく考えたらこれで大学が東京じゃなかったらもう親離れ?という状況ですが、結果本人は充実した生活を送っているようでなかなかいいプログラムだと思います。

地域みらい留学自体、マクロに見ると、関係人口を増やすという意味でも、地域経済の活性化という意味でもメリットはいっぱいある施策なので、これからの社会ではもっと普及していってもいいようなプログラムに感じます。

地域みらい留学
https://c-mirai.jp

そういったイベントがあるということもあって、冬(24年冬)には家族で泊まりでスキー、夏には実家の両親も連れて沖縄の伊是名旅行に行ってきました。

スキーは出身が山形ということもあり、蔵王に行き過ぎていて東京に来てからはしばらく全くスキーに行っていませんでした。娘たちが大きくなってきたこともあり、ここ数年で群馬や新潟には日帰りでちょくちょく行くようになりました。が、長野方面はからきしだったので、念願の志賀高原に行ってきました。全然違うコンディションのところは、雰囲気も全然違っていて、新鮮で楽しかったです。行き帰りの渋滞だけは何とかしてほしいですが、家族みんなでのスキーはいいですね。

伊是名島は妻の学生時代の友人が住んでいるためコロナ前には毎年夏には行っていました。古民家を1週間借りてそこに寝泊まりする生活で、那覇空港でレンタカーを借りてそこからフェリーを使って島まで行きます。島は人口1,500人ぐらいのところで、毎日魚を釣ってそれを食べたり、海で遊んだりして過ごします。ここに慣れちゃうと他のリゾート地に行く意欲がなくなってしまうようなところで、ぜひ両親も連れて行きたいと思っていました。なかなか腰が重くなってしまっている両親ですが、とても楽しんでくれたようでよかったです。特に父は釣りを楽しんでくれていました。

伊是名島
https://www.izena-kanko.jp

僕のほうは、新しくSUPをやり始め、勢い余って東京に戻ってから自分用に購入しちゃいました。そしてなんと多摩川で川遊びをしてます。今年は、娘のいる小国の近くの飯豊(いいで)の沼でもSUPチャレンジを計画しています。

白川湖の水没林
https://yamagatakanko.com/attractions/detail_12486.html

話がそれましたが、子供が大きくなってくるとみんなの予定が立て込んでくるということもありなかなか思いつきで旅行、というわけにも行かなくなってきます。逆に狙いを定めてどっかに、というのを今年は考えたいですね。

ギターオーバーホール

灯台もと暗しとはまさにこのことですが、歩いて10分のところにギターのメンテナンス工房がありました。手持ちのギターを交代でオーバーホールに出しています。

90年代にバンドをやり始めてからたまっているギターたちですが、ピックアップを変えたりと素人改造をしていますが、まともなメンテナンスをした事は無いので、人間ドック気分でオーバーホールに出しています。

Roll Up!
https://www.instagram.com/rollupguitars/

とりあえず、30年選手のストラトとジャズマスターをメンテに出しました。どちらもフレットはだいぶ減っていますが、まぁ何とかなりそうなので、それに合わせてネック等も調整してもらいました。

特にジャズマスはずっとメインに使ってきていたものですが、よく考えたらこのジャズマスもストラトも、友達から譲ってもらったもので、明らかに僕が使っている期間の方が長いですが、めぐりめぐる道具というものはいいなぁと思ったりしました。

残るはテレキャス(最初に買ったギター)、リッケン330(バイト代を貯めて買った初のUSギター)、でもってジャスマスその2(フェンダーカスタム)、アコギ(マーティン)の順かなあ。

そういえばもう15年乗っているロードバイクも、なるしまさんにオーバーホールをしてもらったら、見た目もピカピカになり、気持ち的にもかなりさっぱりしました。もちろん、機能的にもパーツ交換がなされて快適になりました。

こういったオーバーホールサービスは、リペアともちょっと違いますが、一種のケアともいえると思います。もっと社会で主流の文化にしていきたいですね。

そういえば、スキーもシーズン終わりにチューンナップに出すと道具としての愛着も高まります。

これらってSDL/ANT文脈で、ちゃんと考えてみてもいいかもしれません。

スキー

過去ログを見たらスキー再開は2021年、4年前。意外と最近。92年に大学進学した頃からスキーは疎遠になっていたので、30年のブランク。

でもって、この再開から、板:ATOMIC S9i 19-20、手袋(ロイシェ)、ヘルメットとゴーグル(UVEX)、ウェア、ポール、ブーツ:ATOMIC HAWX PRIME 120S、と機材も順調に揃ってきた。

というところで、スラローム/デモ板ではものたりなくなって、新雪やオフピステも行ける板ってことでATOMICの太めのQ9.8を今年は新調。雪も順調に降ったので初滑りで試したところ勝手が違っていて1時間で足がぐったり。2回目はコツが掴めてきてうまく乗れるようになってきた。

といったところで転んで骨折(中略)。骨折しながらだましだまし滑った結果としては残念ながらS9iはいい板だったということ。回しやすい。でもって板を二つ(プラス娘ととっかえっこして超軽い板も試した)使ってみると、荷重のコツもわかってきた。50代になってようやくカービングがわかってきた。

年末骨折

昨年末に右手甲(薬指第四骨)を骨折してしまい(スキーでですが)、右手が不自由な年末年始でした。キーボード、マウス、ペン類がおぼつかないので、結果的にデジタルデトックスというか仕事から離れる1週間でした。

人差し指と親指は動くのでうずく右手でスマホを持てば仕事はできるんですが、やっぱり腰が重くなります。一昨年から取り組んでいるディスレクシアのプロジェクトにも通じる、不自由があることでの気持ちの上でのハードルを改めて感じました(ずっと鎮痛剤漬けだったので気分が乗らなくなったってのもありますが)。

あと、結果的に音声入力を多用することになるわけですが、音楽を聴きながら音声入力ができないというのはだいぶストレスになります、というようなことも当事者になってみてわかることです。

ということで年末年始に当て込んでいた事務仕事はむしろ増える方向でご迷惑をおかけしておりますが、今年もよろしくお願いします。