昨日朝食にお粥を食べ損ねたので、前日目星をつけていた露天のお粥屋へ。僕はモツ粥、連れ合いはピータンお粥、それに揚げパンと肉入り腸粉(米クレープ)。驚くことにモツ粥は4種類くらいのモツが全部入っていた。臭みはほとんどなくてお粥自体にダシとして味がついている。ピータン粥はすんなり劇ウマ。両方とも15$HK(=230円くらい)。こんなお粥なら毎朝食べたい。
満足した後、若干迷ったが、上環へ移動しフェリーに乗ってマカオへ。
マカオは予想していたこぢんまりとした島ではまったくなくて、巨大カジノホテルが連なるところだった。港に着いた段階ではまったく島、という感じではなくて、たとえていうならアトランティックシティーの港のような感じ(たとえになっていないが)。あるいは雰囲気的には伊東のあたりみたいな感じ。
タクシーに乗ろうとするがあまりにも怪しいのでバスにする。余談だが、香港滞在中はあきらかに怪しいタクシーが多く、わりと公共機関を多様した。ちょっとでも広東語が話せると違うらしいが、タクシー運転手は意図的なのか英語を解さない人も多かった。そのまま観光のメッカであるセドナ広場へ。セドナ広場は小汚くした代官山アドレス前みたいな感じ。そこからとことこ歩いて散策する。
街は驚くほどフォトジェニックで、晴れ渡った天気もあってかいちいち絵になる。町並みの特徴としては話に聞いていたほど統治元であるポルトガル風建築という感じではないが、なぜかどの家も雀の涙ほどのベランダに柵がついていて、いちいちかわいい。道も、これはヨーロッパの影響なのかもしれないが、石畳が基本になっていて、そこに3,4階建ての家が並び、道という道が路地のようになっている。ふつうに道を歩いていても見る風景見る風景切り取って写真にしておきたくなる。街の人々は広東人の人が多いのだが、香港に比べると喧噪の具合が全然おだやかで、みなかならずご飯を食べているか麻雀をしている。
小一時間くらい散策して、昼食。麺屋でジャージャー麺を頼むと、日本の(仙台の)ジャジャ麺とは全く違って、細麺に肉あんがかかった麺。焼きそばっぽい印象。またバスに乗り、フェリーに乗って上環へ戻る。
中環へ移動し、町中を貫くエレベーターに乗ってSOHO(なにがSOHOなのかわからんけど)
へ。途中英国風カフェで紅茶を飲み、はじめてここが元英国領であったことを思い出す。それくらい街に英国の影響は残っていない。露店を見ながらぶらぶらし、そのまま尖沙咀へ戻り、今日は広東料理レストランへ。が、広東料理の神髄のフカヒレやら燕の巣やらには手が出ず、わりと普通の料理にまた紹興酒。一度ホテルへ戻り疲れた相方を残し、夜の露店街へ。昨日の朝市の町並みは夜には偽物市場ともいえる露店街へと変わっていた。翡翠(一個10HK$くらい)やら、偽物時計やら、値切ってなんぼの縁日みたいな活気。その周りには昼間はこぢんまりと店内で営業をしていた食べ物屋たちが、店の数倍にも場所を広げて満ちいっぱいに営業している。そこには西洋人東洋人が入り交じっておいしそうに飲んで食べている。さっきいった高級(っぽい)広東料理レストランよりあきらかにおいしそう。しまった、こっちで食べればよかった。今度香港に来たらもうガイドブックに載っている店には行かないでこういうところで食べ尽くせばいいや。
ホテルに戻り、荷造りをして就寝。