昼、大雅くんがカメラを返しに訪れる。ヤフオクで買いたてのニッコール24mm F2.8を試すまもなく貸してしまっていたので、さっそく今日は一眼を持ち歩く。昼は大雅くんと駒沢のピキヌーへ。駒沢に住んでいた頃は毎週食べていたが、さすがに離れると足が遠のく。新メニューが登場していたので早速注文する。エビ入りであったが、ちょっとまだエビが馴染んでいない気がした。
その後福ちゃんと渋谷公会堂もといCCレモンホールへカールステンニコライ+坂本龍一のコンサートへ。ホールの名前が変わっていたことに驚く。カールステンコンサートは聞き覚えのある曲が多かったが、はっきり言って家よりも音響のセッティングはよくなく、もっと音響が効いているところで聞きたい。
渋谷ロゴスで本を購入:本日記 坪内祐三、真鶴 川上弘美、睡蓮の教室 ルル・ワン、文学全集を立ち上げる 丸谷才一 鹿島茂 三浦雅士、小説のストラテジー 佐藤亜紀、大人のための東京散歩案内 三浦展、グーグル・アマゾン化する社会 森健、若者はなぜ3年で辞めるのか? 城繁幸、極みの京都 柏井壽、ヤバいぜっ!デジタル日本 高城剛、搾取される若者たち 阿部真大、SCHOOL OF DESIGN
家では実家から肉が送られてきていたのでステーキにして食す。先々週届いていた里芋もあったので、二日連続でとは思いながらも里芋と鶏肉の煮物も作る。ステーキははじめてオーブンで焼いてみた。きちんとレアに焼けたが、もうちょっと表面をかりっと焼いてもよいだろう。これは予熱でなんとかなるものか、やはり直火がよいものか要検討。
風呂で「搾取される若者たち」を読む。ひとことでいうと、バイク便という先がない業種(及びそれに類した不安定な業種)の中で、働いている人たち自身でより抜け道がない方向へと突き進んでしまう構造がある、という考察なのだが、ちょっとつっこみどころが多すぎる。まず、主張している論旨ならそもそも搾取じゃないし。
そういう細かいところはいいとしても、そもそも「どこまで働けばいいのか」という問いに対しては、安定した業種、不安定な業種ともに答えはない。それは、そもそも現代社会における「経済的な仕事」の概念が最終的には「他人との差分を埋める作業」であり、およそひとりの人間は自分と全ての他者および他者同士の差分を埋めることなんて一生かかっても無理であり、それゆえに本質的に「どこまで?」の答えは「ずっと」でしかない。
あと、仕事の効率に最適化されている職人的なかっこよさ、ってのも、昔から普通にあるわけであり、その追求自体も決してあたらしいものではない。
他にもいくつか指摘のポイントはあったのだが、こういったレベルの話はゼミの発表で指摘されてつみ取っておかないと。