新聞サイトやウェブマガジンはRSS経由で読むことが多いが、RSSはブラウザ(SafariやFirefox)から呼び出しているので、一つのニュースを選ぶとサイトに移動することになる。
そこから記事を読んでいくわけだが、基本的な読み方は左手でコマンドキーを押しながら、気になったリンクを全部押していく。つまりタブでニュースを開いていく。
で、ひとつひとつニュースを読んで、読み終わったものを閉じて、次に移動する。その際、他人に送ろう、とかソーシャルブックマークに残そう、とかいうアクションはそれぞれのタブ内で行う。読むのに時間がかかりそうだったり、後で読もうというものは、そのままタブを残しておいたり、あとで読むで自分宛に送っておいたりする。
と、タブを活用した見方をするので、PC内では、ニュースサイトや、やっている一連のタスクごとに別ウインドウが立ち上がって、それぞれのウインドウごとに「ニュース閲覧」だったり、「Basecampでのプロジェクト管理」だったり、「買い物」だったりとタスクにわかれることになる。
これはこれで有効に活用できているのだが、サイト設計者としては、ニュースなどのコンテンツサイトで、「目次(インデクス)=トップページ」と「個々の内容」ページとがこういう形で読むことがベストの形になっていることにもどかしさを感じている。
形としては、インデクスが常時固定で表示されていて、内容が切り替わる、という、フレーム全盛時代によくあった形態が最適かとも思うが、(単なるSEOという意味ではなくて)検索エンジンによってサイトを探す、というスタイルが一般的ないまの状況では、技術的にその部分が解決されているものがあってもいいと思う。
CMSによって一括でナビゲーション部分だけサイト内で共通に、ということが一番いま行われている策だと思うが(Yahoo!ニュースの右側のインデクスなど)、結局これは量を表示できないので全体のインデクスにはならない。
ニュースという情報は「無限の情報から目的を持った探索」によって探されるものではなく、「媒体編集者の意図に沿って有限の情報を読む」ものであると思う。
もちろんGoogleニュースのように、特定のトピックのニュースを媒体を超えて自分で深掘りする自由を我々は得たが、それもきっかけとしては「ニュースを作り出している」媒体の編集者達(含むテレビニュース)からのインデクスに頼っている。
たぶん、「検索するときのキーワードを考えるリテラシー」とも関わった、あたらしいものの見方が必要となるのではないかと思っている。
ニュースの構造を考えた上で、あたらしい情報アーキテクチャを考えていってみたい。