現実のメタファーを利用していたつもりがいつのまにかメタファーの対象になっている。
bluetoothのopticalマウスを使っている。
ふと気がつくとそこにはマウスをマウスたらしめた「しっぽ」がない。
もともと裏返したトラックボールであった名残のボールもない。
そこにあるのは白いおまんじゅうのような丸い物体だけ。
僕はマウスの幻影、比喩としてのマウスを使っていることに気付いた。
タイプライターの延長としてのダム端末由来のキーボード、コードのないマウス。
コマンドラインライクなテキストエディタ。
ことばの問題なのかもしれないけれど、
いま起こっていることも、ちょっと前に起こったことの積み重ねだということ。