月別アーカイブ: 2004年2月

ワイヤレスマウス

現実のメタファーを利用していたつもりがいつのまにかメタファーの対象になっている。

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bluetoothのopticalマウスを使っている。

ふと気がつくとそこにはマウスをマウスたらしめた「しっぽ」がない。
もともと裏返したトラックボールであった名残のボールもない。
そこにあるのは白いおまんじゅうのような丸い物体だけ。

僕はマウスの幻影、比喩としてのマウスを使っていることに気付いた。
タイプライターの延長としてのダム端末由来のキーボード、コードのないマウス。
コマンドラインライクなテキストエディタ。

ことばの問題なのかもしれないけれど、
いま起こっていることも、ちょっと前に起こったことの積み重ねだということ。

紙のノートとペン

ノートとペンにしてから情報管理効率が向上したと思う。

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これまでオンライン/オフラインを含めて様々な「情報管理ツール」を使ったのだけど、灯台下暗しでした。思いついたことは仕事のこともいたずら書きもスケッチも全部一冊のノートに書いている。ひと月で240ページのノート一冊なのでだいたい一日8ページくらい。

紙ノートのいいところは、なんどもなんども同じネタを書いていること。自己熟成の過程を後で確認できる。

今後ノートが増えていったときが課題でしょうが、たぶん一時に考えられることはそんなにないので、ノートが正解な気がする。

人の想像力

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ボトムアップで作られるトップダウン的な現象、ということを研究していました。
口コミだけでどうやって流行が作られるか、というような話です。

なんでそんな研究をしたかというと、同時にいろいろなところで局所的な現象が起こって、その結果全体が変わる、という事自体を想像できなかったから。

研究をしてみてわかったことは、やっぱりわからないってことでした。
これは自分の能力の至らなさもあるとおもうけど、人間ってもの自体がそういう現象を「理解」するようにできていないんだろうと考えています。なので、次の課題は、どうやって(自分に)それをわかりやすく表現するかです。

単にPowers of Tenのビジュアルをアップしたいためのエントリでした。

blogと日本語教育

blogは日本語教育にいいと思う。

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日本ではちゃんとした作文の教育がなされていないために、大人でもまともな文章が書けないことが多い。いわゆるプレゼンテーションの場では、MS PowerPointなどを使ってそれっぽい箇条書きの項目を並べたりして、説明をするとなんとなくそれっぽいが、実は30分も話して何も言っていないことが多い。それというのもちゃんとした文章を構成して書くトレーニングをしていないからだ。

blogを書くときには、ある特定の小さなトピックで、しかもタイトルを付けて文章を書くことになる。
しかも単なる日記と違って「他人に見られる」ことを前提とする。なので、各文章も当然一つ一つがあることについて独立して成り立つようになっているはずだ。たぶんうまくかけていない文章を自分で後で見直してみると「うーん」と納得できると思う。

blog以前には実はそういう機会は日本人にはあまり与えられていなかったように思う。

あと、重要なトピックはタイトルをつける、ってこと。
これは実は詩を書くような、自分の言いたいことを一言でまとめて言う、って言うことなので、いわゆるコピーライティングのトレーニングにもなる。

というわけで、初等教育(成人教育?)にblogを導入すると日本人の表現能力が上がると思われる。

orkutとブラウジング

ソーシャルネットワークのorkutを使っている。
このネットワークは自分で好きに加入することはできなくて、誰かの紹介がなければ入会することはできない。そのため、全員友達の友達状態であると言える。まあこれ自体はいずれ普及していくとダミーのアカウント作ったり、よからぬことを考えたりする輩が現れたりするんだろうとは思うけど、現状のところはかなりクローズドなネットワークで、かつ相互評価システムはgoogleのPageRankを思い起こさせる。で、まあ、そのあたりは通り一遍の話なのでいいのですが、ここで記しておきたいのはこのorkutで懐かしい人とか思い出したりして、いいなあということです。これって人間関係のブラウジングになるなと思いました。