ケーブルテレビで地上波デジタルが勝手に送られてくる、という特殊な環境のためIOデータのチューナーレスHDDレコーダーRec-POT Fを試してみた。
IOデータ Rec-POT F HVR-HDD250M
これはチューナーのFireWire(AVなのでi.Link TSと呼ばれる)と接続して、チューナーが受けたデジタル信号をそのまま記録、再生もチューナーの映像デコーダーを用いる、という実に的を射ているがわかりにくいニッチな製品だ。地上波デジタルだろうとCATVだろうと送られてくるデジタル信号をそのまま記録するので画質の劣化は基本的に全くない。
で、概念は大変正しいのだがいかんせんHDD容量が 250GBと、ハイビジョン画質だと26時間しか録画できないという微妙な製品なんで、購入前お試しレンタルというのを試してみた。
1日使ってみた結論としては、番組表(EPG)の閲覧機能がしょぼいので番組探し〜予約がありえないくらいめんどくさい。もともとあんまり録画しないのでいまはビデオもHDD/DVDレコーダーもないのだが、
- 番組表で地上波/BS/CATVから番組を探す
- 気に入ったら予約を入れる
のたかだか2ステップが大変やりにくい。お目当ての番組があればいいのかもしれないが、番組ガイドブックもなにもない状態で番組を閲覧するのがかなり苦痛。これは、「番組」という情報のブラウジング方法の問題だ。
ウチのCATVチューナーのEPG閲覧機能(という呼び方でよいのかわからないが)は、いわゆるテレビの番組表(新聞の最終面のあれ)的なフォーマットで番組を表示する。このため、1番組あたりの情報表現量が放送時間に比例する、という状況になる。番組の内容(=質)と番組長(=量)とは相関が低い。これを解消するには番組の単位をモジュール化して並べてしまえばよい。
でも、放送時間はそうなってくるとますます 意味がなくなって、EPGも単なるオンデマンド番組リストになるだろう。過去一月くらいの全ての番組を録画して、見たいものを選ぶ、みたいな。
あれ?もうなってるのか。だから大容量化が必須なのか。今頃納得。
あと、このエントリを書こうとしてちょっと調べてみたらチューナーが「Tナビ」という テレビ用インターネットに対応していることがわかった。ちょうどAVコーナーにAirMac EXPRESSというルータがあったので、そこに接続してみた。
結果的にはピザが注文できる、とか対戦ゲームができる、とか「〜できる」レベルのサービスでPCがある人には必要ないサービスばかり。PCがない家庭なら意味があるのかもしれないが、このサービスは前提としてネットが開通している人向けのサービスで、普通ネットが来ている家にはPCはあるもんだろうから、まったくもってとりあえず感がぬぐえない。せっかくこういう機能をつけるんだったら、PCと番組表を共有して、お気に入りの傾向とか予約とかを連動させればよいのに。まあ、横断的な機能なのでなかなか実現は難しいと思うが、今年はそのあたりにもやってみたいです。
500GBバージョンが出た模様
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