MacOSがずっと引きずっている問題:
なにかドキュメントを作りたいとき、かならずアプリを立ちあげるところから入らなければならない。
最近、アプリ間連動はできるようになってきたけど、それでもフォルダという場所はあくまでファイル格納庫であって、「ここ」という概念を実現できていない。
例:
■ シチュエーション
なにか作業をしているとき、そのディレクトリにメモ書きを残しておきたいと思った。
■ とりたいアクション
(アプリはなんでもいいから)この開いているディレクトリにメモを残しておきたい。
■ じっさいのアクション
WIN:右クリック→新規作成→テキスト文章→【書き込み】
MAC:なにかアプリを立ちあげ→【書き込み】→保存時にその場所を指定
UNIX:cd その場所; vi readme.txt
ということで、「どこに」がかなり先送りにされてしまう。
たいていの人にとって、そして特にMacOSのコンセプトによれば、アプリはどうでもいい。少なくとも書き出したいときは。
思考の流れと、作業の流れ、そしてシチュエーションを機能として実現するのがインターフェイスデザイナーだ。
もちろん、技術的制約は常について回るし、常にユーザーの状況を後追いするのではなく、新しい使い方を提唱することも必要だ。そのバランスとさじ加減が難しいんだけど。