12/11、12に渡って開催されたDESIGN IT! Conferenceが終了した。
僕は、11日にIAのトラックの講演とパネルディスカッションに参加させてもらった。
講演トラックでは、コーポレートサイトの情報アーキテクチャ戦略について、パネルディスカッションではインフィールドデザインの佐々木氏、ソシオメディアの上野氏、CMSグルのボブ・ボイコ氏、Yahoo!のルーカス ・ペティナティ氏らと登壇させていただいた。
パネルディスカッションでは、一応各自にテーマが渡されていたが、「神」ボイコ氏が、DESIGN IT!の扱っている6領域の定義について問う、というメタな問題提起を行い、その質問に答える形で進んでいった。
と、まあでも、4人の登壇者がそれぞれお互いの話を聞いたわけではないので(時間もかぶっていたし)、不用意に相手のテーマに触れるのは若干危険なので、そういうメタな話になることは予想できていた。
が、それぞれのスピーカーがいくつかのテーマについて話す形になってしまっていたので、4番目に僕にマイクが回ってくる頃には手元のメモには前の3人のさまざまな問題提起が書き殴られており、果たしてどこから話そうか状態になっていた。
ということで、僕の話もわりととっちらかってしまったが、大きなテーマとなった「情報アーキテクチャ」とはなにか、については、「情報すべて」であるという認識はかわっていない。
話したかったことは、情報を扱う人は、すべて情報アーキテクチャに関わることになり、プロデューサーならプロデューサー分野の情報アーキテクチャ、ディレクターならディレクター分野の情報アーキテクチャ、デザイナならデザイナ分野の情報アーキテクチャについて考えてもらいたいということだ。
カンファレンス全体を見ると、今年は企業のプレゼンテーションが面白かった。
東芝、花王、三菱電機の各社のコーポレートサイトの取り組みの話は、単なる「ユーザビリティ」「デザイン」といった断片ではなく、いかに合意を形成し、長期プロセスとして取り組むかというガバナンス的なポイントから語られており、ある意味DESIGN IT!的、かつDESIGN IT!で定義されている6つのカテゴリにおさまりきらないセッションとなっていた。
各社の話を聞いていると、こういった会社としてのコミュニケーション改革の取り組は、外部のコンサルティングによってなされるものではなく、内部からのコミットが必要であることを強く感じた。
その意味では、やはりデザインマネジメントは会社のポリシーそのものとなるのであろう。
お疲れ様でした。
神Bobの威力はスーツによって半減していたように感じました(w
パネルでははせがわさんの話に共感しました(共通言語で説明するだけじゃ、たりないよ、神!と思った(w
やはりどれだけクライアント側に責任もって参加してもらうか(巻き込むか)が長期プロセスとしてプロジェクトを成功させる要因(クライアントをconvinceさせる要素)かと思います。翌日のパネルディスカッションを聞いていて壇上の方の発言に対してちょっと残念な思いをしつつ、思ったのもやはりコミュニケーション能力が今もっとも今我々に求められているものじゃないのかな?と思いました。上手く「Webデザイナー」と呼ばれる人々が請負だけじゃなくって、内部からのコミットをリードしてあげれるようなレイヤーにならないとなかなか全体が改善されないねぇ、と。
そうなんですよ!
ああいう壇上って、なかなか他の人の真っ向から逆のことを言うってのがやりにくいのですが(通常は、部分的に同意しつつ他の意見を言う、というスタイルになる)、あの場に関しては、真っ向から否定したい気持ちでした。
そりゃ、ディティールの、JSのふるまいとか、サーバのCPUの名前まで知る必要はないと思うけど、どういう意図でそのデザインが採用されているか、がブラックボックスってのはありえないと思います。
こういう説得や合意形成のためのコミュニケーション能力、および会議(というよりワークショップになってきますが)等のファシリテーション能力って、ほんと重要になってきていますね。