061015

日曜。翌日大阪でプレゼンがあり、今日は大阪泊なので、わさわさと起きだしちょっと遠出する。新幹線で新大阪を越えて、神戸を過ぎて、岡山も過ぎて、福山で下車。福山という地名ははじめて知ったが、ここは広島県。まだ見ぬ岡山もさらりと通り越してしまった。駅を出て、地方都市然とした風景の中でなぜかたこ焼きを購入、それを持ってトヨタレンタリースへ。ヴィッツ1,000ccを借りる。レンタカーオフィスのお姉さんにここから、目的地のしまなみ海峡、そして尾道のあたりでなにかおいしいものはありますかね、と尋ねると「広島までいけばお好み焼きがあるですけど、このへんはないですねえ。」なんと、いや、なにかはあるだろうに、まあ食い倒れというつもりでもないので、まあいいかと、たこ焼きを助手席に積んで一路広島と愛媛をつなぐしまなみ海峡の亀老山展望台へと向かう。
車載のカーナビのデータが古く、しまなみ道路を途中でおろされて、思わぬ島巡りをしつつ、約1時間で展望台へ。

先日話を聞いた隈さんの設計となる、塔を建てるのではなく、小山を作った展望台。思ったより小さいかなと思いつつ、できている小山は人工で作ったとは思えず、どう見ても風景と同化している。ユーザーインターフェイスの世界では、究極のインターフェイスは透明になるという言葉がある。これは目的の達成のために、効率化され尽くした結果、ほんとに目的の達成だけが残って、媒体となるインターフェイスはあたかも空気のようにその存在を消してしまうということだ。この建築は、外から見てはおろか、その内部に入っても建築物としての存在を消してしまっている。おそらく、言われなければこれが建築とはだれも気づかず、「単に山を掘ったもの」と思うのであろう。建築には機能だけではなく、モニュメントとしての意味、象徴としての役割もあるがこういう見えない建築を実感して親しみがわく。

その後尾道へ。 尾道ラーメンを食べた。

大阪へ移動し、ホテル入り。後藤さん、安部さんと待ち合わせて軽く飲んで就寝。

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