情報アーキテクチャというもの

建築とは旧来あきらめがそこにはあった。

基本的に一度建物は作ってしまえばそれでおしまいであって、せいぜいやっても改築。人は成長するし、状況も変わるが、そんなことに対応はしてられない。なので、最前を尽くして設計をして、その後は人がそれにあわせていく。下手に可動性を持たせるよりも、いかに順応しやすい設計意図を持たせるかが肝だ。そこでは意匠が必要。ニュートラルにしたり、自由度を上げすぎるよりも、適度に作家性が要求される。そこには動くもの(人間)と動かないもの(建築)の関係がある。
が、インタラクティブにおいては、その関係が動くもの(人間)と動くもの(インタラクティブコンテンツ)となる。

ここでいうインタラクティブは単にダイナミックであるということとは違う。例えばあるアルゴリズムに従った流れ作業は、ダイナミックなインタラクションではあるけれどスタティックと言っていい。ここで上げているので適応インターフェイス、あるいはカスタマイズコンテンツ、そして多人数参加型コンテンツだ。

そこでは動くもの対動くものなのであきらめが存在しない。どこまでやったらいいのかもまだわからない。
なのでついやりすぎてしまっているのが現状であると思う。

情報アーキテクチャとは、この動くものの中でなにが動かないかを規定しているものだと思っている。どこまで動かして、なにを固定させるか。固定していなければ人間が同一と認識できない。人が歩み寄るためには固定されている部分が必要となるのだ。

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